7月中は、心の中にいつも絵のことが気になっていて

焦りだけはあるものの、ほとんど

絵に向き合うことができませんでした。

 

その1つの原因として、色の構成がなかなかピタッと来ず、

いつまでも迷いがあり、それに対して向き合う事を

意図的に避けようとしていた所もあったと思います。

 

完璧を求め、ある程度のところで妥協して決めたら迷わない

という事ができない悪い癖が出てしまった感じです。

 

多分、かなり遅れを取っていた中で、

「できると思えばできる。やれるだけやろう」

と決め、色を塗り始めました。

 

まず難しかったのが、バックの色です。

最初に良い色が出来たのですが、量が足りなくなってしまい、

同じ色を出すのは難しくなってしまいました。

 

次からはスケールを使ったものの、色が濃すぎ、

そのあと薄くするには白を混ぜてみたりと

1回ごとに色の配合を変え、今の色にたどり着きました。

 

最初は失敗したと焦りましたが、

何とかムラがなくなり塗れた時にはとても達成感があり、

壁を1つ越えたようなホッとした気持ちになりました。

 

全体的には、イメージした色を出すことに苦戦しました。

 

重ねていくうちに濃くなっていくので、

最後に、イメージした色に近いものにもっていくための調整が

難しかったですが、塗っている間は時間を忘れ、

無心になれました。

 

不思議なもので、最初は失敗を恐れ、慎重になりすぎていたのも、

やっていくうちに自然となくなっていきました。

 

失敗することも、また失敗した後に色々自分なりに工夫して

何とかなると思えることも、すべてやってみなければわからない事で、

経験することの大切さ、楽しさを感じ、

全て意味があるんだと改めて思いました。

 

 

(2015.9.25 M.Oさん 40代)